夜毎に石の橋の下で
2012年 12月 31日
夜毎に石の橋の下で
レオ・ペルッツ著
垂野創一郎訳
神聖ローマ帝国の帝都プラハを舞台に、皇帝ルドルフ2世、ユダヤ人の豪商とその美しい妻、宮廷貴族、武将、死刑囚、錬金術師、盗賊団、道化、画家らが織りなす不思議な愛と運命の物語。夢と現実が交錯する連作短篇集にして幻想歴史小説の傑作。
連作短編集だとは知らず、1話目を読んでラストの意味が分からず首を傾げました。が、読み進めていると、なるほどそう繋がってくるのかと世界がどんどん広がってゆきます。中世プラハを舞台に、幻想的な世界が登場人物たちを惑わせるのか、人間の様々な欲望が幻想の世界を作り出すのか・・・。そんな世界で欲望の堂々巡りの輪に取り込まれたことに気付かない人間たちを、高みから眺めて微笑んでいるかのような意地悪い快感を感じました。大人向けのおとぎ話ですね。幻想的な世界が、とても好みでした。
さて、本日で今年も終わりなのですね。つたないブログを読んでくださった皆様に、お礼申し下上げます。個人的には区切りの一年となりました。あらゆる意味で、来年から新しい一歩を踏み出したいと思います。皆様、良いお年をお迎えください。
レオ・ペルッツ著
垂野創一郎訳
神聖ローマ帝国の帝都プラハを舞台に、皇帝ルドルフ2世、ユダヤ人の豪商とその美しい妻、宮廷貴族、武将、死刑囚、錬金術師、盗賊団、道化、画家らが織りなす不思議な愛と運命の物語。夢と現実が交錯する連作短篇集にして幻想歴史小説の傑作。
連作短編集だとは知らず、1話目を読んでラストの意味が分からず首を傾げました。が、読み進めていると、なるほどそう繋がってくるのかと世界がどんどん広がってゆきます。中世プラハを舞台に、幻想的な世界が登場人物たちを惑わせるのか、人間の様々な欲望が幻想の世界を作り出すのか・・・。そんな世界で欲望の堂々巡りの輪に取り込まれたことに気付かない人間たちを、高みから眺めて微笑んでいるかのような意地悪い快感を感じました。大人向けのおとぎ話ですね。幻想的な世界が、とても好みでした。
さて、本日で今年も終わりなのですね。つたないブログを読んでくださった皆様に、お礼申し下上げます。個人的には区切りの一年となりました。あらゆる意味で、来年から新しい一歩を踏み出したいと思います。皆様、良いお年をお迎えください。
by umekononikki
| 2012-12-31 13:43
| 本